スレッショルド

『いつか誰かが』ではなく、『いま、自分が』に。


以前にも書きましたが、私にとってカードゲーム大会の開催は、ひとつの目標であり、課題でありました。
いつか誰かが、このあたりで大会をやらないだろうか。参加するのに。
こんなことを考えながら電車に揺られた高校生活。当時の私はローカル線で一時間の場所での大会に参加ていたのですね。
とにかくこの一時間に一本の電車が煩わしくて、自転車でいける範囲ならなあとため息をつくばかり。



あれから六年。
一向に誰も大会をひらこう、なんて人はあらわれませんでした。
それまで仲間内の小さな大会(というよりも交流会、まあ遊びです)を開いていた私は、ふと、思い立ったのです。
「そうだ……。道真とん、遊戯王の大会を開こう」
「え? まじで言ってんの?」

それからは急ピッチでことを運び、会場の予約をとり、市内外の遊戯王取り扱い店舗さまに頭を下げにいき、景品の手配をし……。
こんな場所で、こんなマイナーな大会に誰かきてくれるだろうか。もしかして自分たちだけになるんじゃないか。そんな不安で眠れない日もありました。


しかし、いま、こうして三度の大会を通じて知り合えた人がいて、いっしょの遊びを通じあえたということに、何よりの喜びを感じています。
一期一会、といいますが、本当に縁というのはわからないもので、もし私が遊戯王をやらなければ、もっと前に遡れば、カードゲームに触れなければ、いまの人間関係はなかったと思います。
最近友達と遊んでいるとき、そんなことばかり考えてしまうようになりました。


遊戯王大会をやろう。
この一言が、いつか誰かが、から、いま、自分が、にかわった瞬間でした。
誰かのアクションを待っていても、自分が納得いくような気持ちよさ、は得られないと私は考えます。
だからこそ、納得いく結果を目指して、自分から動かなきゃいけません。その結果、たとえ納得いかないままに終わったとしても、動かなければそんなことを感じることすらなかった。
保留や停滞が悪だとは思いませんが、誰かにやって欲しいと思うくらいなら自分で。
まずは自分で。


いま、大会を終えて「地盤はつくった。さあ、次は誰が引き継いでくれるのかな?」とワクワクしています。
あなたも、一歩飛び込んでみては?


こちらがわで、お待ちしています。