いまやっている仕事は凄く好きです。休日出勤、無給で働いてもいいってぐらい好きです。
でも、所詮はバイト。
アルバイトだけで食ってはいけません。親父は朝から晩まで職を探せと喚きます。母も内心でははやく社員になってほしいと思っています。そんな両親の前で、メシを食っているときが辛い。
いわば自分は食わせてもらっている人間です。寄生虫です。そんな人間が、自分だけ楽しくて、それでいいのかと。
嫌で仕事を辞めた自分が言うのはなんですが、仕事なんて嫌でも好きにならなくちゃならないんです。
それで必死に身体を潰して、人生を削って、自分を殺してお金を稼がなくちゃならないんです。
こうして人間は生きていくしかないんです。それが社会人です。
そんな当たり前のことが、当たり前に出来なくなった時、
自分のようになります。
甘えます。
結果がこうなります。
毎朝「仕事探せ」の声で起こされ、ずっしりと重いものを背負いながらバイトに行き、帰ってきて疲れをとりながら就職の話をされ、休みの日は朝から晩まで延々と求職のことを語られる。家から自分の居場所がどんどんと削られていく感覚を肌に感じ、外へ逃げ出す毎日。それでもやってくる眠りの時間。帰宅の時間。そして家では淡々と「良い子」を演じていく。



お金さえあればね。
そう、お金さえあれば。



世の中なんて、そんなもんです。
人生なんて、そんなもんです。