時間というのは無限ではなく、人間にとってそれは有限であり、限られた時間のうちにやれることはできるだけおおくやれればそのほうがいいと私は思うわけです。仕事にしても、遊びにしても、ある決められた時間の中でどれだけ詰め込めるか。どれだけ能率よくやりたいこと、やるべきことをこなせるかが問題なのです。これは小説や漫画、ゲームや映画にも言えることでして、作家さんや監督さんは決定された時間やページ数の中にどれだけ自分の世界を構築できるのか、がいつの日も課題になっているものでありまして、かくいう私も定められた文字数の間で如何にして教授に言いたいことを伝えるかの学習、まぁ簡単に言うと国語のテストなんですけど、いつだってそういう問題が毎日のようについてまわるわけなんですよ。それこそ金魚の糞のようにへばりついて離れないといいますか、人間として生きている以上仕方のない問題なのでありまして、人間を辞めるぞー!といって石のお面を被ったような人でない限りこの問題を超えられそうにありません。






そんな私が今日観てきたのは、ブレイブストーリー
もうえれぇぐらいのがら空きっぷり。チケットを渡して中に入るとまったく人が居ない。ここは我が故郷、兵庫県西脇市の大劇(おそらく築40年は経過)ですかといいたくなるぐらいのがらすきっぷり。そういえば昔、瑞々しく元気いっぱいの中学生を謳歌していた頃に『Red Shadow - 赤影、参上』を友達と見に行ったときのことを思い出した。あのときの感覚と似ている。嫌な予感がする。いや、これは絶対に違う。そう信じつつ自分たちに割り振られた席へと向かう。
っていうか、考えてみれば上映開始3分前にチケット買ったのに、指定席がほぼ全部開いていた。これはどういうことなのかと店員に投げかけてみようと思ったのですが、この店員のやる気のなさっぷり。上映開始2分前だというのにノボーノベーっと、おまえ本当にやる気あるのかよと胸倉つかんで「わかったら頭と語尾にサーをつけろ蛆虫が!」と激励してやりたかったのですが周りの目が苦しかったので(パイレーツオブカリビアンの募金らしーのをやっていて人が多かった)流石にやめた。しかし本当に早くしてよやる気のない兄ちゃんやねえこの馬鹿! あと1分しかないじゃない!
で、無事に着席。といってもなかなかはじまらない。でもね、この待ち遠しさが映画好きにはたまらないと思うわけですよ。いまかいまかと待っているこの、サンタを待つ子供のような気持ちになってしまうわけで、それを人は童心に帰るとでもいうのでしょうか、とにかくこの時間のほかの映画CMはついつい見てしまうものですよねえ。あ、RieFuがテーマやってる。



つうわけで感想。
正直、私らの年代の観る映画じゃなかったかな、というのが到った結論でした。主人公の少年が小学校5年生なんですけど、そのあたりの年代の子供たちが抱える悩みがメインぽかったので、私ら20代になった非ティーンエイジャー連中が見てもちょっと共感できなかったぽい雰囲気がプンプンするわけで、その中でもなんとか若い頃の自分を呼び起こしつつそのド迫力の映像にただただ愕然とするだけでした。っつうか映像はすごい良かった。さすがGONZO、出来ておるといわんばかりに華麗な作画でしたし、演出の面においてもハイ・クオリティを実現できていて観ていて爽快でした。特に空の描写や風に舞う花びらや枯葉の様子、光のエフェクトが「見事」としかいいようのない出来で、これだけのレベルの映像作品を観られただけでも観にいった甲斐があったなあと感じさせられました。
ネタバレ反転 →残念なのは、最後の最後でミノルが復活しちゃったところとかなあ……。ワタルが前向きな姿勢に変わったというか、なんかもう大人の階段昇っちゃった発言はまぁあれだけの冒険してきたんだからよしとして、ミノルまで復活させちゃってちょっとチープなんじゃね? みたいな。そういうところから見ても子供向け映画と思わざるを得ません。でも最後のモンスターの群れがドバーッと桜の花びらになるシーンは見ていて爽快爽快。あれだけの一掃、なかなかにないじゃろうて。まーやっぱ一番がっくりきたのは中盤のすっ飛ばし部分ですかね……最初から「え、これ映画で収まりきるの?」って思っていたのですが、あれほど大規模にカットするとは。確かに定められた時間の中で詰め込むのは大事ですけど、流石に詰め込みすぎた感があって、観客を置き去りにしっぱなしでした。話の展開が速すぎてこっち側の心がついていけてないというか。完全に『観ている』ではなくて『観せられて』状態になってしまう流れになってしまっていて、これは失敗でしょう。せっかくいい世界観があるんだからそのあたりをもっとプッシュしてほしかったなあ、と思いました。いいキャラクターばかりなのですが、キャラクターに馴染む時間も、また世界観に溶け込む時間もくれないっていうのはちょっと厳しいんじゃないかな。あ、でも途中のワタル父の「全部辞めてやる!」のシーンはグゥッと引かれるものがありました。
全体的に魔法のエフェクトなんかがすごい綺麗だし、キャラクターも可愛らしく、そんで綺麗に動き回ってくれるので、映像作品としてみるなら満点をつけられそうな作品だと思いました。今後もGONZOの活躍に期待ですね^^



あと、キャラクターでいうなら、ハイランダーのお姉さんがえれぇ好き。登場したシーンから「わぁ!こいつはエロいなり!」としか思えなくなった自分はもうダメだと思った。カッツさんエロいよ、エロいよカッツさん。
しかしワタルの声が松たか子さんなんですけど、これが凄いハマり役で正直驚いた。最近はタレントさんとか歌手とか俳優さんが声の出演をしていることが多いのですけど、これは凄いと思いましたね。大抵は違和感を感じるものなんですけど、まったくなし。普通に「あ、ワタルのイメージにぴったりだ」と思いました。対してウエンツは……うーん(笑)
しっかしブレイブストーリーの声優陣って豪華だなあ……。伊東四郎さんも居るし。ていうか、ミーナの声が斉藤千和さんじゃん! うあー、普通に気づかなかった……。謎の少女の声も川澄綾子さんかヨぅ。なにこれ、凄いじゃん。
芸能界と声優界の良いところが集まってる感じ。絵も凄いし、金かかってるなあ。
しかしスタッフロールで出てくるアナウンサーの出演数は異常。思わず噴出しそうになって危なかったwwww
あ、あと、ちょい役で大塚明夫さんも出ていらしたみたいでwwwww
いったいどこだったんだろうwwwww



そんな感じのブレイブストーリー感想でした!
若本さんの出るゲーム版もありますよ〜!







……



……



……


調子に乗って書きすぎたら疲れたっていう話だよー!wwww

……ていうか、誰もこんな長々とした文章読まないだろうな(´・ω・)