スイスドローについてまとめておきます

スイスドローは、基本的には以下の3つの繰り返しである。
1.そこまでの対戦結果(勝ち点)を元に組み合わせを作成する。
2.組み合わせに従って対戦を行う。
3.対戦結果に従って勝ち点の付与・集計を行う。
  勝った人に3点、引き分けた人たちに各1点の勝ち点を与える。
  第1回戦は全員が勝ち点0のはずなので、全ての参加者の中でランダムに組み合わせる。参加者が奇数だった場合、余った1人は不戦勝。第2回戦以降は各参加者で持っている勝ち点の数が違うはずなので、「勝ち点が同じ参加者同士」の中でランダムに組み合わせる。原則として勝ち点が多い方から組み合わせを行っていき、同じ勝ち点ラインの中で組み合わせを行った結果1人余った場合、1つ下の勝ち点ラインの人と組み合わせる。全てのラインの組み合わせを終えて1人余った場合、その人は不戦勝。
  2-0で勝ったのか2-1で勝ったのかも同時に記録しておく事が望ましい。
  これを規定の回数繰り返し、勝ち点が最も多かった参加者が優勝となる。

↑が具体的な進行
ここまではいつもどおり  特に問題ないよね

具体的に第何回戦(第何ラウンド)までやるのかは、大会の参加人数によって決まる。
参加者数 対戦数
〜4人 2回戦
5〜8人 3回戦
9〜16人 4回戦
17〜32人 5回戦
33〜64人 6回戦
65〜128人 7回戦
129〜256人 8回戦
この回数だけラウンドを行えば、ほぼ必ず全勝者が1人だけになり、優勝が決定する。
表よりも多いラウンドを行った場合、せっかく決まった全勝者が余分な対戦で負けてしまい、最高成績の参加者が複数になってしまう可能性がある。計算で無理やり順位を付ける事は可能だが、勝ち点だけで順位がすんなり決まる方が望ましいので、余分な対戦はやらない方が良い。
表よりも少ないラウンドしか行わなかった場合、全勝者が1人に絞られないため、優勝者がやはり決まらない。

さてここから↓が計算が難しい……
いままでは「あなたが勝った回数が〜」だったところが間違い
ほんとうは「あなた の対戦相手 が勝った回数が〜」
計算の例は一番下にニコニコ大百科の辞典(この記事の引用元)を貼っておいたので みておいてくださいねー

時には、ちゃんと規定回数対戦を行ったのに上位グループが全員5勝1敗で並んでしまったとか、上位8人を決めるのに8位タイに3人いるとか言う事態が発生する事がある。
そんな時は、オポネント・マッチ・ウィン・パーセンテージによって順位を決める。

簡単に言えば、「同じ勝ち点なら強い人と戦ってきた方が上」と言うもの。
極端な例では、同じ1勝5敗の人でも、その1勝が「その後全勝して5勝1敗で上位に食い込んだ人に付けた唯一の黒星」である人と、「その後全敗して0勝6敗で最下位になった人に対して勝っただけの1勝」である人では、前者の方が1勝の価値が高いという考え。または、同じ5勝1敗でもその1敗が「全勝優勝した人に負けた1敗」である人と、「その後全敗して1勝5敗で終わった人に初戦で負けた1敗」である人では、後者の方が痛い敗北であるという考え。

具体的な計算方法としては、まず比較する2人がそれぞれ対戦してきた相手を全てピックアップする。それらの各対戦相手の最終的な勝ち点を「参加したラウンド数×3」の値で割り、その値の平均をとる。この値を、同位タイの人同士で比較し、高い方が上位となる。

対戦結果の中に「不戦勝」がある場合、そのラウンドは平均計算に入れられない。「参加したラウンド数×3で割る」の「参加したラウンド数」と言う部分については、途中棄権を認めておらず、全員が最後まで試合をやっている大会においては省略しても良い。同様に、×3の部分は引き分けが存在しなくて勝ち点を1としている、または勝敗数で直接カウントしている大会においては省略しても良い。また、勝ち点を3としている場合でも、「パーセンテージ」の名の通り百分率に直すための計算なので、比較をするだけならば無くても良い。

とまー 遊戯王の大会につかえそうな部分だけの簡易式にしてみました
もっと詳しい話も引用元に載っているので 一度目を通しておいてください


スイスドロー用のスコアシートはこちらからダウンロードできます
(Zip形式に圧縮してあります Excelワークシートです)

改変等自由にして頂いて結構なので 大会に役立ててください(デフォルトではB5印刷のはず……です)
アリスとボブが気になる方はこちらからどうぞ



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