じゅみ 2008/04/09 18:49
そうだな、自衛隊のスネーク的な生活晒してくれ。何かキャプチャーしたか?




自衛隊生活体験手記


兎角、体力が基本となる。
訓練の内容はいたってシンプル。疲れるまで動く、時間厳守、そして規律を守る。
兵馬俑のような場所に押し込められ、共同生活が始まる。
午前6時起床、6時5分点呼。1秒でも遅れれば、地獄の腕立て伏せがはじまる。
「1、2、3……20までいったら終わるぞー、18、19、……19,1、19,2、19,3……」
と、まあこんな感じのことが繰り返されたと思ったらいい。
昼間は行軍訓練を行う。分隊で行進を行い、号令にあわせて方向転換したり、駆け足をしたり、といった具合だ。
ハートマン軍曹のランニングを思い出していただければいい。



1日目。
まずベッドのとり方から説明を受ける。失敗すると投げ捨てられ、1からやり直しらしい。
まったく自衛隊の常識についていけない。混乱する脳で必死に考える。
班割りを行い、各班ごとに陸曹が班長としてつく。
軍隊式の気をつけ(不動の姿勢)から、敬礼、そして休めの姿勢までを叩き込まれる。
午後より腕立て、腹筋の運動力テスト。そして3000mダッシュ
3000mである。決して、3kmとはいわない。あくまでダッシュであり、全力疾走なのだ。
頭がくらくらした。
もう死ぬかもしれない。
力尽きるようにして染みだらけの汚い毛布にもぐりこんだ。眠りはすぐに訪れた。



2日目。
6時起床。5時50分に起きて歯磨きしていたら怒られた。6時まで寝ていなければならないらしい。
罰としてアスファルトの上で腕立てをさせられる。手のひらが痛い。血のめぐっていない脳がくらくらした。筋肉痛で体中が悲鳴を上げている。
午前中は行軍訓練、午後より登山。
急勾配の舗装道路を只管登る。途中、休憩を取り、それより山道。
アップダウンの激しい獣道を進む。
山頂の神社で休息。その後、舗装された道路を降る。こちらも急勾配。気を抜くと転がっていきそうになる。
夜は偉い人の講話。寝ていたやつがいたらしい。腕立てをさせられる。
どうやって寝たのか覚えていない。



3日目。
予定時間の6時起床より早く叩き起こされる。午前4時30分。辺りは暗い。
山頂の神社で出火した、というケースを想定しての訓練に入る。
昨日の帰り道を早足で登る。
真っ暗闇を見えないまま進む。エネルギーの足りていない脳。筋肉痛で思ったように身体が動かない。
山頂までたどり着き、そのまま休むことなく下山。
往復6kmの急勾配の坂道を1時間で踏破する。その後、食事。
正午前にレポートを書き、小隊長のありがたいお話を受ける。
お世話になった隊長の皆様にお礼をいい、帰宅。
電車の中で沈むように寝た。




概要、終わり。
しかし実際は私たちを担当してくれた班長は物凄く甘い訓練をしてくれたし、いつも班員を笑わせてくれた。
20歳後半といわれても、30歳後半といわれてもわからないような人だった。
自衛隊の中では戦車や移動式大砲や、ジープに乗せてもらったり、と……。
班長からは「言うなよ」といわれていたけれど、本当に楽しかった。
あの班長の下だからがんばれた。心から感謝している。
自分もあの人のようになりたい、と思った。



ちなみに自衛隊の食事はおいしかったです。
いやほんと。残さず食べました。カエルとか食べるのかなあと思ったけど、普通にキレイな食堂でキレイな給食食べた。
食事といえば、駐屯地の中には購買(っつーかコンビニ?)があるんですけど、そこの品揃えが凄くって驚いたりしました。まさかエロ本が普通に、いや、あれですよ、うん。
お風呂と食堂はでっかかった。資料館もきれいだった。宿舎は汚かった。っつーか土間だった。
まーそんなんでした。ホントに3日間だけだったっけ? ってぐらいの強烈なインパクトを与えてくれた2泊3日。3日目になるころには「あれ、今日って何日目?」ってぐらいだったよ!
班の人が本当に良かったこともあって、自分は恵まれてました。
行軍訓練中にずっと走らされたり、匍匐前進させられるチームもあったらしいからね……。
匍匐前進は服も身体もズタボロになるらしいぜ(´・ω・`)



って、こんな文で伝わりますかね?